はじめまして、ティベリウスです。
僕の名前はおとーさんが一番好きなローマの皇帝の名前からとったんだって。
ティべリウス・クラウデイウス・ネロっていうんだ。なんか偉そうでしょ。
おとーさんは、まだ僕がお母さんと一緒に暮らしていた赤ちゃんのときに、
僕の顔と、毛並みをみて、この仔だって一目ぼれしたらしいよ。
そして、2月20日の土曜日、僕はお母さんと兄弟たちと別れて
おうちにやってきました。
車のなかでも、僕は落ち着いてて、鳴きもしなかったし、
キラキラした瞳を輝かせて外を見上げていたんだって。
その日は久しぶりのお天気で、きれいな青空で、ご機嫌な土曜日だったんだ。
さすがにお家についたときは緊張して固くなっちゃたけど、
部屋が寒いんじゃないかって心配したママさんがしばらく抱いててくれたから、
とっても安心したんだ。
夜だってちゃんとひとりで泣かないで過ごしたんだよ。
「すっごいいい子だね〜」って目を細めていたママさんを
その後悩ますことになったのは
内緒の話。
僕が悪いんでは絶対ないからネッ。